電子書籍により紙媒体の書籍はなくなってしまうのか!?

昨日、ガイアの夜明けを見て電子書籍により紙媒体の書籍はなくなるのかを少し考えてみた。それぞれのメリットデメリットをまとめる。

【比較表】

比較項目 電子書籍 ウェブ販売(紙) 実店舗販売(紙)
即時性 ×
一覧性 × ×
品揃え ×
購入後の管理 × ×
検索性 × ×

【比較項目説明】<即時性:購入後、閲覧までの時間はどうか。>
電子書籍は購入後、ダウンロードにより即閲覧可能である。
ウェブ販売は購入後、郵送するためタイムラグがあり、即閲覧は不可である。
実店舗販売は購入後、即閲覧可能である。<一覧性:複数の本を確認する際に要する時間はどうか。>
電子書籍、ウェブ販売は検索により本を絞りこむことが可能であるが、画面にて確認できる単位であり、実店舗にて確認するよりは時間を要する。書店では書店の意思は入るものの関連する分野の本は集合させ置いてあり、確認するのに要する時間も短い。
また、ジャケ買いなども電子書籍、ウェブ販売では、実店舗よりは難しい。<品ぞろえ:本の品揃えはどうか。>
現在、電子書籍の品揃えは限定的であるが、在庫を保持するために必要とされるコストが非常に小さくなるため、理論的にはすべての本を品揃えすることが可能であり、販売しても在庫が減るわけではなく、欠品の心配もない。
これに対して、紙媒体は在庫を保持するために必要とされるコストが大きく、すべての商品を揃えることはできない。ウェブ販売ではロングテールに代表されるよう多くの品ぞろえをすることが可能だが、人気商品の欠品は生じている。実店舗の際には商品に関しても限界がある。<購入後の管理>
書店での在庫保持と同様、紙媒体書籍は購入後の管理にもコスト(主に保管場所コスト)が生じる<検索性>
後ほど、自身の保持する本の中から、該当の情報を検索するのも電子書籍は優れている。

【総論】
購入後、管理・検索(書籍の活用)の点からは電子書籍に圧倒的なメリットがある。書籍を閲覧する際に電源が必要である、紙と異なり目が疲れる等のデメリットも存在するがそれはほとんど問題ではないと考える。
だが、購入前・購入時に関しては実店舗販売にもメリットが存在すると考える。仮に紙媒体がなくなるとしても、実店舗同様の一覧性を保持したインフラが登場するのではないだろうか。電子書籍が一般化した後には紙媒体の書籍販売はなくなるかもしれないが、電子書籍団体が運営する紙媒体による書籍購入前の確認・検索用書店が登場するかもしれない。